最近読んだマンガ5本「ボールルームへようこそ」「あつまれ!ふしぎ研究部」他

イラストは竹内友・著「ボールルームへようこそ」より、富士田多々良と花岡雫の顔のアップです。
Tatara FUJITA and Shizuku HANAOKA in [Sweep over the Dance hall] created by Tomo TAKEUCHI

最近読んだマンガ

「じゃじゃ馬グルーミンUP!」ゆうきまさみ・著

東京の進学校に通う高校生の少年が
バイクでの北海道旅行をきっかけに、
美人四姉妹(あぶみ、ひびき、たづな、ひづめ)
をふくむ大家族が暮らすサラブレッド育成牧場で
働き始めるというお話です。

ほのぼの感や、悪気はないけど
お風呂覗いちゃった感(?)がいいです。

村上もとか先生の「六四三の剣」にも
そんなシーンがあったような気が。

当時、週刊少年サンデー編集部には
少年読者の夢をかなえてくれる
神さまがいたのです、たぶん。

ちなみに私が過去最高に燃えたレースは
ジャパンカップのオグリキャップでした。
あの、ホーリックスとの死闘です。


 

「バビル2世」横山光輝・著

ゆうきまさみ先生がエッセイで
横山光輝作品に触れていらしたので、
遅まきながら代表作を読んでみました。

主人公が「バ、ビール!」と叫びながら
変身するマンガだろうと、
半分本気で信じていました。

ぜんぜん違っていました。

松本人志さんが「ダウンタウンのごっつええ感じ」のコントで
黒タイツ姿になってロデムを演じていたのが、
懐かしく思い出されます。


 

「BLUE GIANT SUPREME」Vol.8 石塚真一・著

ヨーロッパで活躍する
若手日本人サックス・プレイヤー、宮本大。

もはや向かうところ敵なしといった感じです。
演奏すれば必ず受けるし、人気、知名度も上がる一方。
この先何の障害もないように思うのですが、
どう展開していくのでしょう。


 

「ボールルームへようこそ」竹内友・著

一方こちらは目下、主人公の
富士田多々良くんがパートナーと
今ひとつかみ合わず、
悩み多き日々をおくっています。

ひたすらがむしゃらで一生懸命に、
女の子とともに輝きながら踊るときが
ふたたび訪れることを信じて、見守りたいです。

競技会のシーンが盛り上がるのはもちろんですが、
ステージでビシッと決めまくっていた人たちが
素に戻ると、オーラのかけらも
なくなったりするところが、
妙にリアリティがあって
かえって好感度がもてます。


 

「あつまれ!ふしぎ研究部」安部真弘・著

学校生活にひそむ微少なエロのタネを
よくぞ毎週みごとに咲かせられるなあと
感心させられてしまいます。

「侵略!イカ娘」の作者さんが送る
少年の妄想のツボを刺激してやまない、
ちょっとエッチな学園コメディです。

人気がありすぎるせいか、
週刊少年チャンピオン全体が
成年雑誌への道を進みかけているのが少し心配でゲソ。

のべつまくなしに女の子が裸になったら
のべつまくなしに少年読者は嬉しいのかというと
これがそうでもないんですよね、不思議なことに。


 

番外編(小説)

「そばかすの少年 FRECKLES」ジーン・ポーター Gene Stratton-Porter

世界名作劇場がアニメ化しなかったのが
不思議なくらい素晴らしい作品です。

主人公は生まれてほどなく片腕となり、
孤児院で虐げられて育ちました。

ようやくありついた「森の番人」という仕事を
一生懸命にこなしていく姿が、まわりの人々や
森の動物や昆虫たちまでをも引き寄せていきます。

原作者のジーン・ポーター本人が撮った映画や、
竹宮惠子先生が描かれたマンガも
あるそうなので、機会があればぜひ拝見したいものです。

最後のほう、うまく行きすぎの感が
なきにしもあらずですが、
もともとはバッド・エンドだったとか。

評判が芳しくなかったのを、
後に書き直したときいて、納得しました。

鹿田昌美さんの翻訳もとても読みやすく、
途中、何度か泣かされてしまいました。

書かれたのは110年以上前ですが、
出てくる女性たちがとても積極的で行動力があり、
まるで今どきの小説を読んでいる気分にさせられました。

時のカベを越えた生命力の宿った、
瑞々しく、かつ力に満ちた作品だと思います。