高橋和也

監督-か行

映画『そして父になる』是枝裕和監督の“子供”撮りのうまさ。

オープニングから引き込まれた。 小学校入試の親子面接だろうか。 福山雅治と尾野真千子に挟まれて座っている利口そうな少年が、面接官から「夏休みはどこに行きましたか?」と訊かれて、「パパとキャンプに行きました」と答える。 ところがこれが真っ赤な嘘。 後で福山が問いただすと、塾で(!)受験対策として教わったのだそうだ。 ハア、時代はすごいところまで来ているんですねえ。 ベンツに高級マンション、勝ち組エリートの福山親子に突然の災難が襲いかかる。 なんと出産時に赤ちゃんを取り違えたと、病院から連絡がきたのだ。 (以下、ネタバレ全開です) では、福山夫妻の実子は今どうしているのか? リリー・フランキーと真木よう子夫妻と楽しく暮らしているようである。 こちらは福山とは対照的な貧乏電気店。 でも「せまいながらも楽しい我が家~♪」 というノリで、映画では終始こちらの家族寄りで描かれていく。 さっそく病院側も交えて話し合いが行なわれる。 ここで是枝監督ならではの秀逸なシーンが炸裂する。 いきなり話し合いに乱入してきたリリー&真木の子供がおもちゃのマシンガンをぶっ放す。 この時の病院サイドの大人たちの反応が面白い。 「しょうがねえなあ、このガキは」 という感じで、イヤイヤ愛想笑いを浮かべながら死んでいくのである。
邦画-あ行

映画『歩いても 歩いても』(2007・日本) | ネタバレ感想。

『海街diary』が、公開を待たずして話題沸騰中の是枝裕和監督。 今や日本を代表する監督といっても過言ではない。 明日、6月6日が監督の誕生日ということもあり、『歩いても 歩いても』を観た。 うーん、微妙…。 今までに観た2作品、 『誰も知らない』、『奇跡』を文句なしの五つ星!とするならば、 『歩いても~』は星二つというところ。 役者の自由裁量を尊重するのが、是枝演出の特徴と思うのだが、 樹木希林が張り切りすぎの印象を受ける。
邦画-は行

映画『必死剣鳥刺し』|豊川悦司の侠気、吉川晃司の狂気。

映画館に入って驚いた。 年配の方の多いこと、多いこと。 マジで老人会の団体が入っているのかと思った。 最近DVDで観た平山秀幸監督の 「しゃべれどもしゃべれども」がとても よかったので、本作の公開を心待ちにしていた。 し...