風吹ジュン

監督-か行

映画『そして父になる』是枝裕和監督の“子供”撮りのうまさ。

オープニングから引き込まれた。 小学校入試の親子面接だろうか。 福山雅治と尾野真千子に挟まれて座っている利口そうな少年が、面接官から「夏休みはどこに行きましたか?」と訊かれて、「パパとキャンプに行きました」と答える。 ところがこれが真っ赤な嘘。 後で福山が問いただすと、塾で(!)受験対策として教わったのだそうだ。 ハア、時代はすごいところまで来ているんですねえ。 ベンツに高級マンション、勝ち組エリートの福山親子に突然の災難が襲いかかる。 なんと出産時に赤ちゃんを取り違えたと、病院から連絡がきたのだ。 (以下、ネタバレ全開です) では、福山夫妻の実子は今どうしているのか? リリー・フランキーと真木よう子夫妻と楽しく暮らしているようである。 こちらは福山とは対照的な貧乏電気店。 でも「せまいながらも楽しい我が家~♪」 というノリで、映画では終始こちらの家族寄りで描かれていく。 さっそく病院側も交えて話し合いが行なわれる。 ここで是枝監督ならではの秀逸なシーンが炸裂する。 いきなり話し合いに乱入してきたリリー&真木の子供がおもちゃのマシンガンをぶっ放す。 この時の病院サイドの大人たちの反応が面白い。 「しょうがねえなあ、このガキは」 という感じで、イヤイヤ愛想笑いを浮かべながら死んでいくのである。
監督-な行

映画『八日目の蝉』 | 永作博美と小池栄子が素晴らしいです。

2分でわかる『八日目の蝉』あらすじ紹介いってみます。 (ネタバレ注意!) 希和子(永作博美)は不倫相手である秋山丈博 (田中哲司)の子どもを身ごもります。 「いつか妻と別れて結婚するつもりだ」 という言葉を信じて産もうとします...
男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎の休日』43作目(1990・日本) | ネタバレ感想。

今日、3月16日は笠智衆の命日。 笠 智衆(りゅう ちしゅう、1904年(明治37年)5月13日 - 1993年(平成5年)3月16日)は、日本の俳優。※ Wikipediaより引用 往年の名優を偲んで『男はつらいよ』を鑑賞させていただ...
男はつらいよ

『男はつらいよ ぼくの伯父さん』42作目(1989・日本)笹野高史と吉岡秀隆のカラミは必見。

マドンナ = 後藤久美子 ゲスト = 檀ふみ、夏木マリ、尾藤イサオ (ネタバレしています) 本作の助演男優賞は笹野高史で決まりだ。 寅さんシリーズ…いや、日本映画の「爆笑」名場面ベスト3に入るかというほどの出来映え。 これ...
男はつらいよ

『男はつらいよ 柴又より愛をこめて』36作目(1985・日本)二十三半の瞳に乾杯。

マドンナ = 栗原小巻 ゲスト = 川谷拓三 これは入魂の一作。 冒頭の夢シーンから気合い入りまくり。 日本人初の宇宙飛行士に大抜擢された寅さん。 宇宙服なのに雪駄を履いているという(笑)。 オシッコをちびったところ...
男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎恋愛塾』35作目(1985・日本)樋口可南子がやって来る、ほぼ!にち!わぁ!

マドンナ = 樋口可南子 ゲスト = 平田満、初井言榮 寅さん関連本をざっと見てみたが、本作について言及しているものは見つけられなかった。 それはそうかも知れない。 どうも脚本がうまくないようだ。 そんな中で、平田満の...
男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎真実一路』34作目(1984・日本)寅さんは今日も鞄一つで廃線跡を往く。

マドンナ = 大原麗子 ゲスト = 米倉斉加年 風見章子 津島恵子 辰巳柳太郎 OPは怪獣映画のパロディ。 「ゴジラが現われました!」などと、ライバル映画会社のドル箱スターの名を臆面もなく口にするところに、山田洋次の卓抜したギャグ...
男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』17作目(1976・日本)宇野重吉から太地喜和子につなぐ色彩

マドンナ = 太地喜和子 ゲスト = 宇野重吉、岡田嘉子 貧乏老人が実は日本一の画家だったという、落語の名匠ものを地で行く展開。 …と思わせておいて、ひとひねりさせているところが、さすがの山田洋次&朝間義隆ご両人の手練れのなせ...
男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』15作目(1975・日本)について2つの撮影エピソード。

マドンナ = 浅丘ルリ子 ゲスト = 船越英二 これをベストワンに挙げる人も多い、シリーズ屈指の人気作。 「『男はつらいよ』といえば“メロン騒動"」 と、その噂は以前からよく耳にしていた。 今回、ようやく観ることが叶っ...
男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎子守歌』14作目(1974・日本)エキストラの多さが山田洋次映画の特徴。

マドンナ = 十朱幸代 ゲスト = 月亭八方、春川ますみ、上条恒彦 これはシリーズの中では平均点を下回るか。 その中で収穫は春川ますみ。 女っぽさ、情愛の深さにおいて、マドンナを遙かに上回っている。 だが、もしこの人が...
男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』13作目(1974・日本)宮口精二、いぶし銀。吉永小百合、可憐に咲く。

マドンナ = 吉永小百合 ゲスト = 高田敏江、宮口精二 観れば観るほど好きになっていく作品。 全48作を見終えたとき、これがベストワンになっているかも知れない。 役者よければ全てよし、という格言はないと思うが、吉永小百...
男はつらいよ

『男はつらいよ 私の寅さん』12作目(1973・日本)の良さが分からなかった子供時代。

マドンナ = 岸惠子 ゲスト = 前田武彦、津川雅彦 これは子供の頃、映画館で観た。 数十年ぶりに再会したことになるわけだが、ほとんど忘れていた。 たしか岸惠子がフランスパンを持って歩くシーンがあったはず……というのだけ...
男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎夢枕』10作目(1972・日本)先達への敬意を忘れぬ山田洋次監督。

マドンナ = 八千草薫 ゲスト = 田中絹代、米倉斉加年 オープニングテロップを見て緊張が走った。 あの田中絹代が『男はつらいよ』シリーズに出ていたとは! 山田洋次ほど、日本映画を支えてきた先輩への敬意を払う監督はいない...
男はつらいよ

『男はつらいよ 旅と女と寅次郎』31作目(1983・日本)ネタバレ感想。人気者もつらいよ。

マドンナ = 都はるみ ゲスト = 藤岡琢也 人気歌手の都はるみが、一般人(?)の渥美清と知り合うという逆シンデレラストーリー。 そうは言っても、どちらも恋心を抱くまでには至っていないように見えた。 つかの間の心の安らぎを求...
男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』18作目(1976・日本)76点。ネタバレ感想

マドンナ=京マチ子 ゲスト=檀ふみ。浦辺粂子 京マチ子といえば、黒澤明『羅生門』、溝口健二『雨月物語』、市川崑『鍵』などで、世界的にも有名な大・大・大女優だ。 まさかそんな伝説の人が寅さん映画のマドンナ役もこなしていたとはちょ...