「昭和の怪物」なべおさみ・著 | 人間3タイプ。本物、偽者、似非者。

「昭和の怪物」 なべおさみ

王貞治さんのガンを治した話。
ジャンボ尾崎さんの栄光と失墜、そして再起の話。
落合博満さんはなぜ三冠王を取れたかの話。

きわめつけは、
1974年、日航ハイジャック事件に遭遇したときの話。
内部で何が起こっていたか。
報道と真実との格差に唖然とさせられる。

人間、こういうときに真価が問われるのだなあ。
ふだんから胆力を練っておかねば。

それにしても、なべおさみさん、かっこいい。
この人の話をもっともっと聞いてみたい。

やっぱり人間にも本物と偽者と似非者の三種類があるのですね。
昭和28(1953)年、銀座にオープンした日本最初のジャズ喫茶、「テネシー」のオープン日の客席で、丸坊主の中学二年生の私に優しく接してくださった臨席の紳士が、私に教えて去って行った言葉が、今でも私の「物の見方の尺度」なのです。
「物にも、人にも、三種類ある。一つ、本物。二つ、偽物。三つ、似非者(えせもの)。これを見分けられる人間に成りなさい」
その方が終戦時の影の日本国の守護人、白洲次郎さんでした。
私は以来ずっと、この物差しを基本としてすべてを三つのジャンルに分別しているのです。
この本に名前を出している方は、私が本物と判別している人々です。名前が世の中に通っている人も、単なる一市井人であろうとも、私が本物だと思わされた人ばかりです。

昭和の怪物(講談社)

私自身は、人知れず厳格に守り続けている一つの生き方がありました。
それは、「我が人生に酒無し」です。
絶対に身体に酒を入れないで、人生を構築しようというものです。
(中略)
身の内に、
「よーし、休みだ!」
と教え込む、引きずり込む、最大の甘誘(かんゆう)大魔王は、「酒」でしょう

昭和の怪物(講談社)