『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』| Michael Jackson’s This Is It

普通、ポップ・スターというのは、
2~30代にピークを迎え、40をすぎてからは
過去の遺産で食っていくというのが、
まあ、お決まりのパターンではないだろうか。

言っちゃあ悪いが、ローリング・ストーンズも、
ポール・マッカートニーも、50歳を過ぎての
「サティスファクション」「ヘイ・ジュード」は
発表当時の荒々しさや新鮮さは消え失せ、
コンサート会場はナツメロ大会となる。
でも大体はそれが普通なのだ。

マイケル・ジャクソンは大ヒットアルバム
「スリラー」をピークにして、それ以降は
下降線をたどっていると勝手に思いこんでいた。

それが大きな間違いだと思い知らされたのは
何度かNHK-BShiで放送された
「ワールドプレミアムライブSP
M・ジャクソン~デビュー30周年コンサート」
という2001年のライブ映像を観たときだ。
(当時、マイケルは42歳)

さらに8年後、50歳になったマイケルの
リハーサル風景を収めた「THIS IS IT」を
観てきての感想は…「凄い!」のひとこと。

今までにこんなアーティストがいただろうか。
多くの場合、どんなに頑張っても、
せいぜい現状維持が関の山だろう。

しかしマイケルは違った。進化しつづけた。
マイケルは常に「今」がいちばんよい。
いったい陰でどれだけの代償を払ったのだろう。

世界中から集まり、オーディションを
勝ち抜いてきた若手ダンサーたちに混じっても
比較にするのがもうしわけないくらいに、
次元の違う動きを披露している。

決めのポーズでも、数十歳は若いであろう
彼らが肩で息をしているというのに、
マイケルは微動だにしない。

ダンサーたちは入れ替わり立ち替わり、
それにくらべマイケルは出ずっぱり。
その上、歌も口パクなどではなく、
歌詞も完璧、踊りも完璧なのである。

(バック・ミュージシャンたちも
楽譜を見ている者は一人もいなかった)

あれだけクオリティの高いステージが、
単なるリハーサルだとはちょっと信じられない。

もし本番が行われていたら
どれだけ凄いショーになっていたことか。

ものすごく人手やお金のかかっている
ステージだけれど、ハイライトとなるのは、
ドラムの単純な8ビートの刻みだけで
踊ってみせる「ビリー・ジーン」だ。

ここで観客は熱狂のるつぼと化す。
こんなこと、マイケル以外に不可能だ。

まあしかし本当は、こんな偉そうなことを言う
資格はワタシにはない。

未だに最高傑作は「オフ・ザ・ウォール」
だと思っているし、クインシー・ジョーンズと
決別してからの彼の音楽にはほとんど興味を
持つことはなかった。

本当に大切なものは、いつも失ってから気づく。
天国のマイケルに謝罪したい。
今となっては遅すぎるが…。

そして素晴らしい音楽と映像を
残してくれたことに心から感謝する。

今までありがとう、マイケル。
どうぞ心ゆくまで安らかにお休みください。

Michael Jackson – Billie Jean 30th Anniversary

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

あとがき。。。。。。

ワールドカップサッカー日本、いよいよですね。
力の限り応援します。ニッポン、チャチャチャ!